今回は知らないと怖い低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)について徹底解説します。
ダイバーの方でも低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)はあまり聞いたことがないかもしれません。スキューバダイビングよりもスキンダイビングやシュノーケリングの方が危険性が高いです。
スキンダイビングとは、スキューバダイビングのようなタンクの空気を使わずに、自分の息だけで水中に潜るスポーツです。水面に浮かぶシュノーケリングと違い、水中への潜水を主な目的としています。
記事の内容は「低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)とは?」、「低二酸化炭素血症の原因」、「低二酸化炭素血症の症状」、「低二酸化炭素血症の対処法」、「低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)のまとめ」に分けて紹介します。
スキンダイビングやシュノーケリングを楽しむ場合は、低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)はとても重要です。この記事を読むことによって低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)の原因を理解して未然に対処することができるようになります。
目次
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)とは?
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)とは血液中の二酸化炭素(CO2)が異常に低い状態を指して、多くの場合は肺胞の過換気、つまり過呼吸が原因で発生します。低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)は心理的な不安や痛み、高地、一部の呼吸興奮薬などが引き金となり、呼吸数や呼吸量が増加することで起こります。
低二酸化炭素血症は低炭酸症、または低炭酸ガス血症とも言います。英語ではハイポカプニア(hypocapnia)と言います。
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)の原因
脳の反射呼吸中枢は主に血液の二酸化炭素レベルによって呼吸を調整します。
一般的に低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)は過度の意識的なハイパーベンチレーション(過換気)の後、あるいはストレスや恐怖が原因で起こる無意識なハイパーベンチレーションの後に起こります。
ハイパーベンチレーション(hyperventilation)とは、通常よりも速く深く息を繰り返すことで、血液中の二酸化炭素濃度を一時的に低下させて息を長く堪える技術です。
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)の初期症状は軽いめまいで、続いて意識喪失が起きることもあります。
しかし、スキンダイビングなどで息を止めて潜水する場合は低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)は何の警告もなしにブラックアウト(意識喪失)へ直接つながる可能性があります。
ブラックアウトが起きるのは息を止めて潜水する前に過度のハイパーベンチレーション(3回~4回以上)を行った場合です。
ハイパーベンチレーションのやり過ぎは呼吸器系と循環器系の二酸化炭素レベルを不自然なレベルまで下げてしまいます。これが低酸素症(ハイポキシア)を引き起こして何の警告もないブラックアウト(意識喪失)が起きます。
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)の症状
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)の状態が長く続くと、脳やその他の臓器への酸素供給に影響が出る可能性があります。低酸素症(ハイポキシア)を引き起こし何の警告もないブラックアウト(意識喪失)につながります。
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)の症状を以下に記載します。
- めまい、頭痛
- 息切れ
- 唇や手足のしびれ
- 呼吸抑制
- 脱力感
- 意識混濁
- 錯乱
- パニック
- 失神
- 痙攣(手足がピクピクと収縮する)
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)の対処法
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)の対処法は過換気になっている根本の原因を特定して取り除くことが重要です。
スキンダイビングなどで息を止めて潜水する前に過度のハイパーベンチレーション(3回~4回以上)を行なわないようにしましょう。ハイパーベンチレーションには正しい知識とトレーニングが必要です。
又、スキューバダイビングだけではなく、スキンダイビングやシュノーケリングも単独ではなくバディを組んで行うようにしましょう。単独の場合はブラックアウト(意識喪失)を起こしても助けてくれる人が近くにいないかもしれません。
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)のまとめ
今回は知らないと怖い低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)について徹底解説しました。
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)とは血液中の二酸化炭素(CO2)が異常に低い状態を指して、多くの場合は肺胞の過換気、つまり過呼吸が原因で発生します。低二酸化炭素血症は低炭酸症、または低炭酸ガス血症とも言います。
一般的に低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)は過度の意識的なハイパーベンチレーション(過換気)の後、あるいはストレスや恐怖が原因で起こる無意識なハイパーベンチレーションの後に起こります。
スキンダイビングなどで息を止めて潜水する場合は低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)は何の警告もなしにブラックアウト(意識喪失)へ直接つながる可能性があります。
低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)の症状はめまい、頭痛、息切れ、唇や手足のしびれ、呼吸抑制、脱力感、意識混濁、錯乱、パニック、失神、痙攣などがあります。
スキンダイビングなどで息を止めて潜水する前に過度のハイパーベンチレーション(3回~4回以上)を行なわないようにしましょう。ハイパーベンチレーションには正しい知識とトレーニングが必要です。
スキンダイビングやシュノーケリングを楽しむ場合は、低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)はとても重要です。この記事を読むことによって低二酸化炭素血症(ハイポカプニア)の原因を理解して未然に対処することができるようになります。
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