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サイドマウント・完全攻略ガイド レクリエーション編

サイドマウント・完全攻略ガイド撮影:ゆみ (オリンパスTough TG-5)
 
前回、サイドマウント・器材コンフィグレーション レクリエーション編では、サイドマウントの器材の準備の仕方や配置などを更新しました。今回の記事では、いよいよダイビングを開始します。
 
通常の背中にタンクを背負う「バックマウント」のスタイルは、ボートではタンクを背負ってエントリーしたり、ビーチでは背負って歩くことによってエントリーしますが、サイドマウントでは水面や水中でタンクの取り外しをします。
 
ボートダイビングでは左側になるメインのタンクを1本取り付けてからエントリーします。ボートのエントリー場所や少し高めの場所に座り、先にタンクの下部に設置したボルトスナップをBCDのDリングに取り付け、それからタンクバルブにBCDのバンジーをかけます。中圧ホースをBCDのインフレーターに繋ぎ、レギュレーターをくわえます。ベストな方法はそのまま座ったまま前面からエントリーします。右手でマスクとレギュレーターを押さえて、左手はエントリーの衝撃でタンクが跳ね上がって顔などに当たらないようにタンク上部を押さえます。
 
ジャイアント・ストライドではBCDのバンジーに無理がかからないように左手でタンクを支えて、そっと立ち上がります。シッティング・バックロールではエントリーの瞬間にタンクが顔などに当たらないように、しっかり押さええてエントリーします。サイドマウントの場合、シッティング・バックロールはなるべく避けるようにしてください。

サイドマウント・エントリー

エントリー後に船上のバディから水面で右側のタンクを受け取ります。もしくは水中であらかじめロープなどに設置していたタンクを右側に取り付けます。左側のタンクと同様に先にタンクの下部に設置したボルトスナップをBCDのDリングに取り付け、それからタンクバルブにBCDのバンジーをかけます。右側のタンクのロングホースは胸の前面でクロスさせて首の後ろを通し、あらかじめ用意しておいたタンクバルブの根本のひもにボルトスナップで取り付けます。
 
ビーチエントリーの場合は事前に2本ともエントリー場所まで運んでおくか、バディに手渡してもらいましょう。サイドマウントの場合はタンクを背負うのではなく、身体の脇もしくは横にぶらさげるように取り付けます。取り付け後に歩くのは避けるようにしましょう。

サイドマウント・泳ぎ方

サイドマウントはバックマウントとは違い、驚くほど自然に身体が水平になります。水中で2本のタンクがグラグラしないように事前にDリングの付いている下半身のベルトは体にしっかりとフィットさせておくのが重要です。タンクは空気の消費によって浮力が変化するので、ダイビング中は少しずつDリングを前方にずらして体と水平になるように意識します。とくにアルミニウムの場合は注意が必要です。中圧ホースや残圧計のホースなども水の抵抗を減らすため必要最低限の長さにします。サイドマウントでは器材を正しく調整することにより、バックマウントより、はるかに優れた素晴らしい流線形を創り出せます。

 

サイドマウントではバックマウントのはさみできるようなフラッター・キックを使用することもできますが、平泳ぎの足に似ているフロッグ・キックがおすすめです。テクニカルダイビングではケーブや狭い場所で砂や沈殿物を巻き上げないようにフロッグ・キックが支持されています。また、手を使わないで後ろ方向に進むことが可能なリバース・フロッグ・キックというキックの仕方もあります。サイドマウントでは優れた流線形にすることにより、少ないキック数で驚くほど進むことができます。
 
レクリエーションダイビングでは、左側にタンクを1本のみ取り付けるシングルタンクのサイドマウントもおすすめです。女性の方や、バックマウントのシングルタンクのバディとダイビングを楽しむ際におすすめです。アルミニウムのタンクであれば、右側に1キロから2キロのウエイトを取り付けることにより、左右のバランスが調整できます。

サイドマウント・シングルタンク撮影:ひかり (オリンパスTough TG-4)
 
サイドマウントのガス・マネージメントは2本のタンクを交互に呼吸をして均等に消費するようにします。おおまかな目安として30Barずつ消費します。エントリーとエキジットの際は左側のタンクを残し、右側のタンクを先に外します。バディに予備の空気を渡すときも右側のタンクに付いているロングホースに繋いだセカンドステージを渡します。必要であれば右側のタンクを外して渡します。タンクを水中で簡単に取り外しできるのもサイドマウントのメリットです。

サイドマウント・エキジット

サイドマウントのエキジットではビーチダイビングの場合は足のとどく水深で両方のタンク、ボートでは水中で船の下に事前に設置したロープを使い、右側の1本を外します。そして、水面で左側の1本を船上のバディに渡します。水面で2本とも渡すことも可能です。船上のバディがタンクを引き上げやすいようにホース類はゴム製のタンクバンドでぶらぶらしないように固定するのがマナーです。
 
次はサイドマウント・ペネトレーション編をアップしていきます。
 
当スクールのPADIサイドマウントスペシャリティはこちらをご覧ください。
 

(Last Update:2017年10月10日)

投稿者のプロフィール

空 良太郎
北海道小樽市生まれ。沖縄でPADIインストラクターを取得。その後、サイパンのMOCダイブセンター、タイのサムイダイビングサービスで勤務。世界的な水中写真家達と出会い、水中写真を始める。2011年に沖縄PADIダイビングスクール ワールドダイビングを設立。