
今回はサメにスキューバダイビングで襲われる確率や過去の死亡事故などサメとダイビングについて徹底解説します。
海外のテレビ番組や映画ではダイビングでサメに襲われるシーンが良く登場します。しかし、現実にはダイビング中にサメに襲われることはほとんどありません。人間を好んで襲う「人食いザメ」は存在しません。
統計的にスキューバダイビング中のサメの事故の割合は非常に低く、日本では過去にダイビングのサメによる被害の記録はありません。ほとんどのサメは臆病でおとなしい性格で、ダイバーを見ると自分から逃げていくことがほとんどです。
この記事を読むことによって、サメについての正しい知識を学ぶことができます。間違えた知識を持つと、必要以上にサメを警戒してダイビング自体を楽しめなくなるかもしれません。又、気が付かないでサメを呼び寄せてしまうかもしれません。
今回の記事はせっかくスキューバダイビングをやりたいのにサメに襲われるのが怖いと考えている方に必見の記事です。
目次
※一部の画像は、Gemini(ジェミニ)の画像生成になります。
サメにダイビングで襲われる確率は?

ダイビングでサメに襲われた記録は、厚生労働省が発表している人口動態調査をもとにすると、記録が残っている限り1995年から2014年で死者は4人です。4人のうち日本において、ダイバーがサメに襲われた事例はありません。
米国アリゾナ州ツーソンにあった「インターナショナル・ワイルドライフ・ミュージアム(International Wildlife Museum)」の研究では、サメに襲われて人間が死ぬ確率は375万分の1と記録されています。
※インターナショナル・ワイルドライフ・ミュージアムは2023年12月31日に閉館しました。
サメによる攻撃の報告が多いのは、アメリカとオーストラリアになります。日本ではほとんど報告がありません。本来、サメは臆病かつ神経質な性格であり、サメが人間を襲うこと自体がとても稀なケースです。
サメにダイビングで襲われた死亡事故

4.5メートルのサメに襲われダイバー死亡
2026年6月6日 15:57 発信地:シドニー/オーストラリア [ オーストラリア アジア・オセアニア ]
オーストラリア西部ウエスタン・オーストラリア州で6日、ダイバーの男性がサメに襲われて死亡した。当局が発表した。
救急隊および西オーストラリア州政府によると、男性は30代で、パースの南に位置するマイケルマス島沖で、体長4.5メートルのサメに襲われた。11時25分ごろ、男性がサメに襲われたとの通報があったという。
警察によると、男性はスピアフィッシングをしていたところをサメに襲われた。岸へと引き揚げらて救急隊員による手当てを受けたが、「残念ながら蘇生しなかった」という。
同州の一次産業・地域開発省は、当該海域や周辺海域ではいつも以上に警戒を払い、サメの目撃情報に注意するよう呼び掛けている。西オーストラリア州におけるサメによる死亡事故は今年2件目。
オーストラリアでは2週間前にも、北部クイーンズランド州で男性がサメに襲われて死亡したばかり。
オーストラリアの専門家らは、海域の混雑化が進んでいることや、海水温の上昇によってサメの回遊パターンが変化していることが、襲撃件数の増加の一因になっている可能性があるとみている。
引用元 : 国際ニュース AFPBB News
アメリカ人の女性、ダイビング中にサメに襲われ死亡
2017年12月3日 10:43 発信地:サンホセ/コスタリカ [ 中南米 コスタリカ ]
中米コスタリカの太平洋側の島で今週、ダイビングをしていたアメリカ人観光客の女性(49)がイタチザメに襲われて死亡した。コスタリカの政府とメディアが明らかにした。
このサメの襲撃ではアメリカ人女性を含むグループを引率していたダイビングガイドのコスタリカ人男性(26)も重傷を負った。
環境省の声明によると、この事件は11月30日、コスタリカ本土の500キロ沖に位置するココ島(Coco Island)で起きた。ココ島は国立公園に指定されている。
環境省は今回のサメの襲撃について孤立した出来事で、このような深刻な出来事が起きたのは同島では初めてだと強調している。
コスタリカの日刊紙ナシオン(La Nacion)によると、ガイドの男性は水中でサメの接近に気付き、追い払おうとした。しかし男性が率いるグループが水面に出たとき、サメは女性を襲い、両脚をかんだ。ガイドの男性も片脚を負傷した。
公園管理人のほか、たまたま同じ海域でダイビングをしていた医師たちが駆け付け、この医師らが女性の死亡を確認した。負傷したガイドの男性は病院に搬送された。容体は安定しており意識もあるという。男性はナシオンに対し、あのサメはメスだったと思うと語っている。
イタチザメは太平洋の島々の周辺海域でよく目撃される肉食魚で、若い個体の体には暗い色のしま模様が見られる。他の多くの種類のサメと違って攻撃的で、サメによるヒト襲撃事件の大部分はイタチザメによるものとされる。
中米の小国コスタリカはカリブ海(Caribbean Sea)と太平洋の両方に面しているのが自慢で、観光業、特に近隣の米国からの観光客に大きく依存している。
引用元 : 国際ニュース AFPBB News
サメにダイビングで襲われる原因

サメはテレビ番組や映画で獰猛な動物として描かれていることがありますが、サメが人間を攻撃することはめったにありません。
ダイバーがサメに襲われたという事件のほとんどはスピアフィッシング(魚突き)で魚を捕っていたことに関係します。傷を受けた魚や死んだ魚はサメの捕食行動を刺激するからです。
日本でダイビング中のスピアフィッシング(魚突き)は違法です。特にゴム等の力で矢を発射する水中銃の使用は全国的に禁止されていて、違反した場合は漁業法違反(100万円以下の罰金など)に問われることがあります。
又、ダイビングで漂流してしまうとごく稀にサメに襲われてしまう危険性があります。水面で手足をバタバタしているとサメの好物のアシカやアザラシに間違えられる可能性があります。
サメは海中から水面を見上げて獲物のコントラストを頼りに狩りをします。サーファーがサメに襲われる主な理由も海面で波待ちやボードを漕ぐ人間のシルエットが同じようにサメにとって「獲物」と見間違えられやすいためと考えられています。
サメにとって手足を動かすことによって発生するバシャバシャという水しぶきの音は、サメの優れた聴覚や振動感知器官(側線)を刺激して、遠くからでも興味を惹きつけてしまいます。
ダイビング船の転覆や衝突で怪我があり、出血している状態でさらに水面で手足をバタバタしているとサメを呼んでしまうかもしれません。漂流した場合は浮力を確保して「浮いて待て」が重要です。
関連記事 : ダイビングで漂流したときに絶対知っておきたい持ち物と知識
ダイビングでサメに遭遇した場合の対処法

初心者ダイバーの多くがサメなど大型で攻撃的な性質を持つ動物に遭遇したらどうすれば良いか知りたがります。運よく出会えたらよく観察してサメに遭遇した経験を楽しみましょう。
ダイビングでサメに出会ったら、水底で動かないようにして、落ち着いて見守りましょう。サメのほうへ向かって行ってはいけません。ダイバー側から近づき過ぎてしまうとサメの防衛本能を刺激してしまう可能性があります。
サメがその場所にいて動かないようであればサメから目を離さないようにして水底に沿って静かにその場を離れます。サメが過度にダイバーに興味を示している場合はダイビングを中止しましょう。
ダイビングでサメに遭遇した場合の対処法をインターネットで検索するとサメを追い払うような行動の対処法がたくさん出てきます。たまに武勇伝のように語るインストラクターやベテランダイバーもいます。
しかし、逆にサメを刺激してしまう結果になる可能性があります。サメは他のたくさんの海洋生物と同じく、ダイバーを警戒します。静かにその場を離れれば問題ありません。
人間を襲う可能性がある危険なサメの種類3選
サメは世界に約500種以上(日本近海には約130種)が生息しています。テレビ番組や映画の影響でサメ全体が攻撃的なイメージになってしまっています。しかし、ほとんどのサメが臆病で大人しい性格をしています。
サメの種類の500種以上のなかで攻撃的なサメはほんの一握りです。人間を好んで襲う「人食いザメ」は存在しません。サメによる事故はサメが餌と人間を間違えたり、人間が不用意に攻撃したことによって発生しています。
ホホジロザメ

ホホジロザメは、世界中の温帯から亜寒帯の海に広く分布する大型の肉食サメです。現生の捕食性魚類としては最大級で、映画『ジョーズ』のモデルになったことで世界的に知られています。
ホホジロザメは、大きなものでは全長6m、体重2トン以上に達します。鋭い三角形の鋸歯状の歯を持ち、アザラシやオットセイなどの海生哺乳類、魚類などを捕食する海の生態系の頂点に立つ生き物です。
一般には「人食いザメ」として恐れられていますが、人間を好んで襲うわけではありません。サーファーや海洋動物を、彼らの主な獲物であるアシカなどと見間違えて攻撃してしまうケースが多いと考えられています。
オオメジロザメ

オオメジロザメ(大目白鮫、英名:Bull Shark)は、熱帯・亜熱帯の沿岸や河川に生息するメジロザメ科のサメです。最大で全長約3.5mに達するずんぐりした体型と荒い気性が特徴で、淡水への高い適応力を持ち、川を遡上することでも知られています。
気性が非常に荒く、世界で最も人間に危害を加える可能性が高い「危険なサメ」の1つとして知られています。視界の悪い濁った水域(河口付近や内湾など)を好み、魚や他のサメ、カメから鳥まで何でも食べる貪欲な肉食魚です。
イタチザメ

イタチザメ(鼬鮫、学名:Galeocerdo cuvier)は、世界中の熱帯・亜熱帯の海域に生息する大型の肉食ザメです。若魚に見られるトラのような縞模様から、英語では「タイガー・シャーク(Tiger Shark)」と呼ばれます。
ホホジロザメと並び、人間を襲う危険性が高いサメとして知られています。成体は全長3〜5メートル、最大では6〜7.5メートル、体重900キロ以上に達します。短い丸い吻(ふん)と、体に走るトラ模様が特徴です。
海洋の生態系で「海の掃除屋」とも呼ばれ、魚類や甲殻類、海ガメ、海鳥、さらには海洋哺乳類(イルカやクジラ)やゴミまで、口に入るものなら何でも食べる非常に貪欲な雑食性です。
ダイビングで出会うサメの種類
スキューバダイビングでサメに出会うのは、とても幸運なことです。サメを見るためにダイバーがたくさん集まっているダイビングスポットもあります。当スクールでもサメのリクエストは定期的にあります。気軽にリクエストお待ちしています。
ネムリブカ

ネムリブカ(眠鱶)とは、メジロザメ科に属する小型のサメの一種です。背びれや尾びれの先端が白いことから、英名では「ホワイトチップシャーク(Whitetip reef shark)」とも呼ばれます。
昼間はサンゴ礁の岩陰や洞窟でじっと休んでおり、夜間に活発に小魚などを狩る夜行性であることが名前の由来です。
性格はおとなしく、ダイバーが近づいても攻撃してくることはほとんどありません。沖縄県周辺の海域でもごく一般的に見られるサメで、ダイビングやシュノーケリングでも遭遇する機会が多いお馴染みの種となっています。
アカシュモクザメ

アカシュモクザメ(赤撞木鮫、英名:Scalloped hammerhead)は、頭部が左右に張り出した「ハンマーヘッドシャーク」の代表的な種です。お寺の鐘を打つ道具「撞木(しゅもく)」に似ていることから名付けられました。
サメとしては非常に珍しく、時には100尾〜200尾を超える巨大な群れ(クーリング)を作ることでも知られています。
大型のサメですが基本的には臆病でおとなしい性格です。ダイバーの間では非常に人気の高いサメであり、国内では沖縄県の与那国島や伊豆諸島の神子元島(みこもとじま)などが群れと遭遇できるダイビングスポットとして有名です。
ジンベエザメ

ジンベエザメは、世界最大の魚類(サメの仲間)です。最大で全長12〜20mに達します。背中にある白い斑点模様が「甚兵衛羽織」に似ていることが名前の由来です。性格は非常に穏やかで、主にプランクトンや小魚を海水ごと吸い込んで食べます。
沖縄では網の中で飼っているジンベエザメと泳げるダイビングスポットがあります。ジンベエザメは絶滅危惧種に指定されています。海洋生物の捕獲や餌付けは、海の環境を破壊します。当スクールでは保全のためご案内していません。
海外ではタイのサムイ島のダイビングスポットでジンベエザメと出会うことができます。興味のある方はお問い合わせください。
サメにダイビングで襲われる確率は?まとめ
今回はサメにスキューバダイビングで襲われる確率や過去の死亡事故などサメとダイビングについて徹底解説しました。
ダイビングでサメに襲われた記録は、厚生労働省が発表している人口動態調査をもとにすると、記録が残っている限り1995年から2014年で死者は4人です。4人のうち日本において、ダイバーがサメに襲われた事例はありません。
米国アリゾナ州ツーソンにあった「インターナショナル・ワイルドライフ・ミュージアム(International Wildlife Museum)」の研究では、サメに襲われて人間が死ぬ確率は375万分の1と記録されています。
ダイバーがサメに襲われたという事件のほとんどはスピアフィッシング(魚突き)で魚を捕っていたことに関係します。傷を受けた魚や死んだ魚はサメの捕食行動を刺激するからです。

又、ダイビングで漂流してしまうとごく稀にサメに襲われてしまう危険性があります。水面で手足をバタバタしているとサメの好物のアシカやアザラシに間違えられる可能性があります。
ダイビングでサメに遭遇した場合の対処法をインターネットで検索するとサメを追い払うような行動の対処法がたくさん出てきます。たまに武勇伝のように語るインストラクターやベテランダイバーもいます。
しかし、逆にサメを刺激してしまう結果になる可能性があります。サメは他のたくさんの海洋生物と同じく、ダイバーを警戒します。静かにその場を離れれば問題ありません。
サメの種類の500種以上のなかで攻撃的なサメはほんの一握りです。人間を好んで襲う「人食いザメ」は存在しません。サメによる事故はサメが餌と人間を間違えたり、人間が不用意に攻撃したことによって発生しています。
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