
写真 : 2016年のエルニーニョ現象で白化した沖縄本島のサンゴ(撮影日2016年09月01日)
今回は2026年のエルニーニョ現象で予測される沖縄本島のサンゴ白化について記事を書きます。サンゴの白化は私の個人的な予測になりますが、沖縄本島で長年のダイビングガイドをしているデータから確信があります。
今年(2026年)はさまざまなメディアでエルニーニョ現象が発生する可能性が報道されています。6月9日の朝日新聞の記事では非常に強い「スーパーエルニーニョ」になる可能性も発表されています。
エルニーニョ現象とは南米ペルー沖など太平洋の東側の海面水温が平年よりも高い状態が続く現象で、世界全体の海面水温や気温が上がります。水温が高くなるとサンゴと共生する「褐虫藻」が失われ、サンゴの白化現象を引き起こす最大の原因になります。
日本国内では私が沖縄本島でダイビングガイドをはじめてから過去に2014年~2016年、2023年~2024年の2回に渡ってエルニーニョ現象が発生しました。どちらのエルニーニョ現象のタイミングも大規模なサンゴの白化現象が発生しました。

写真 : 2016年のエルニーニョ現象で白化した沖縄本島のサンゴ(撮影日2016年09月01日)
記事の内容は「エルニーニョ現象とは?」、「サンゴの白化現象とは?」「過去のエルニーニョ現象によるサンゴの白化への影響」、「サンゴの白化現象を防ぐには?」、「エルニーニョ現象とサンゴの白化・まとめ」に分けて紹介します。
気象庁では太平洋の赤道付近の水温が高い状態が続いていて、2026年にエルニーニョ現象が発生の可能性は90%と発表しています。世界気象機関(WMO)では6月~8月に発生する確率が80%と発表しています。
今回の記事はダイビングをしている方だけではなく海が好きな人、全てに読んでもらいたい記事の内容です。一人一人が海の環境を考えて、意識しながら変わっていくことが海を守ることに繋がります。
今回の記事ではダイビングガイドとして海の環境を守るためにできることを記事に書いて後世に繋いでいけたらと思います。記事の内容は追記していくため、記事を書きながら公開して進めていきます。
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エルニーニョ現象とは?

エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖など太平洋の東側の海面水温が平年よりも高い状態が続く現象のことです。逆に、同じ海域で水温が平年より低い状態が続くのはラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生します。
エルニーニョが発生すると、海流や気流が平常時と変わり、干ばつになりやすくなる場所もあれば、豪雨が起きやすくなる場所もあります。世界全体の海面水温や気温が上がります。前回はエルニーニョに2023年~2024年が発生しました。
日本国内では2023年と2024年の6月~8月の平均気温は当時として観測史上最高を記録しました。
2026年はエルニーニョ現象が発生する可能性が高くなっています。さらに、平年よりも海面水温が2度以上高くなり、通常よりも非常に強い「スーパーエルニーニョ」に発達する可能性が懸念されています。
気象庁によると、現在はエルニーニョもラニーニャもどちらも発生していない平常の状態になります。しかし、太平洋の赤道付近の水温が高い状態が続いていて、エルニーニョ現象の特徴に近づきつつあり、発生の可能性は90%と発表がありました。
世界気象機関(WMO)も6月~8月にエルニーニョ現象が発生する確率が80%との予測を発表しています。
サンゴの白化現象とは?

サンゴの白化現象の原因はサンゴと共生して栄養を供給する「褐虫藻(かっちゅうそう)」と呼ばれる植物プランクトンが水温の上昇で色素を失ったり、離れたりして、サンゴの骨格が白く見えるためです。
サンゴの白化現象は水温が30度以上の状態が続くと起きると考えられています。白化の状態が悪化し、褐虫藻(かっちゅうそう)から栄養を得られなくなると、サンゴが死滅する危険性があります。
サンゴは白化して褐虫藻(かっちゅうそう)が失われてもしばらくは生きていられます。 海水温が下がれば、褐虫藻(かっちゅうそう)を再び獲得して白化から回復することができます。しかし、回復しないで白化が長く続くとサンゴは死んでしまいます。
現在、地球温暖化の影響で海面水温は上昇しています。温室効果ガスが太陽からの熱を吸収し、その熱を地球の表面に閉じ込めることで大気の温度が上昇し、さらにその熱を海が吸収しています。
私は沖縄に移住して20年近くなりますが、ここ数年で地球温暖化のため気温も水温もどんどん上昇しています。
過去のエルニーニョ現象によるサンゴの白化への影響

日本国内では私が沖縄本島でダイビングガイドをはじめてから過去に2014年~2016年、2023年~2024年の2回に渡ってエルニーニョ現象が発生しました。どちらのエルニーニョ現象のタイミングも大規模なサンゴの白化現象が発生しました。
私のガイドエリアは沖縄本島中北部、近郊離島になります。2024年は沖縄本島のほとんどのダイビングスポットの浅瀬(水深2M~3M)でサンゴの白化現象が確認できました。琉球大学では浅瀬のサンゴで90%以上の白化が観測されました。
白化したサンゴは、すぐに死ぬわけではなく、水温低下など条件が戻れば、2、3ヵ月かけて回復します。
この写真は同じサンゴを撮影しています。8月10日はサンゴが白化している状態でした。1ヵ月半後の09月28日には死滅していました。茶色のサンゴは死んでいて、水温が下がっても回復することはありません。




