今回はダイビングで使用する器材のレギュレーターの各部の名称と仕組みを分かりやすく徹底解説します。
レギュレーターは、水中でダイバーが呼吸をするためのダイビング器材です。圧縮された空気の入ったタンクの圧力を、ダイバーが呼吸できる圧力に調整する役割をしています。
レギュレーターはダイバーにとっての呼吸器になります。レギュレーター(Regulator)は日本語では調節装置という意味です。
ダイビングライセンスのオープンウォーターを取得するコースではレギュレーターの各部の名称と仕組みを学びます。
レギュレーターの各部の名称を知らないと、インストラクターの指示やアドバイスを理解できない場合があります。安全にダイビングを楽しむためにはレギュレーターの各部の名称と仕組みはとても重要です。
目次
レギュレーターの各部の名称
上の写真はダイビングで必須の器材のレギュレーターの写真になります。国内で一般的なヨークタイプのレギュレーターです。器材のメーカーはAQUALUNG(アクアラング)です。ダイビングショップのレンタル器材で多いタイプです。
レギュレーターの各部の主な名称は「ファーストステージ」、「セカンドステージ」、「予備の空気源(オクトパス)」、「中圧ホース」、「残圧計(計器コンソール)」になります。
ファーストステージ
ファーストステージはレギュレーターの中心部でタンクのバルブに接続する最初の部分になります。最初に圧力を調整するのでファーストステージと呼ばれています。
LPポート(中圧用)とHPポート(高圧用)のポートがあり、他のパーツに空気を供給します。
ファーストステージはタンク内の空気の圧力を周囲の水圧より7bar~10bar/100psi~150psiほど高い中間レベルへ下げます。
ヨークタイプのレギュレーターはヨークスクリューを回してタンクのバルブを挟み固定します。ダストキャップはレギュレーターに水やほこりなどのゴミが侵入しないように使用されます。
セカンドステージ
セカンドステージは2番目に圧力を調整して人間が吸えるように調整します。黒いマウスピースのあるパーツです。セカンドステージはファーストステージから中間圧力を周囲の水圧と同じレベルまで下げて、ダイバーが息を吸ったときだけ空気を供給します。
中央にはパージボタンと呼ばれるボタンがあり、パージボタンを押せばタンクから手動で空気を出すことができます。セカンドステージに海水が入った時にバージボタンを押して排出することができます。
又、高価なセカンドステージには空気の流量を調整するノブがあるタイプがあります。
予備の空気源(オクトパス)
同じくマウスピースのある黄色いパーツは予備の空気源(バックアップ空気源)です。オクトパスとも呼ばれます。緊急時にバディと1本のタンクの空気を共有するときに使う予備のセカンドステージです。
バディと共有しやすいようにホースが長く、水中で目立つように黄色などの色が使用されています。
中圧ホース
パーツがついていないホースはBCDのインフレーターに空気を供給する中圧ホースになります。ドライスーツを着るときは中圧ホースがもう1本付いています。先端のカバーをスライドさせて接続します。
又、ファーストステージからセカンドステージや予備の空気源を繋いでいるホースも同じく中圧ホースです。
残圧計(計器コンソール)
目盛りのある部分はタンクのなかの空気を教えてくれる残圧計になります。こちらは計器コンソールとも呼ばれます。残圧計は残っている空気の圧力をbar(メートル法)またはpsi(ヤードポンド法)で表示します。
最もシンプルなタイプは残圧計のみのタイプですが、コンパスや深度計が組み込まれているタイプもあります。
又、ファーストステージから残圧計(計器コンソール)を繋いでいるホースは高圧ホースと呼ばれます。
セカンドステージの仕組み


ダイバーはセカンドステージを使って呼吸します。セカンドステージはファーストステージから中間圧力を周囲の水圧と同じレベルまで下げて、ダイバーが息を吸ったときだけ空気を供給します。
セカンドステージはフェイスカバーと呼ばれるカバーで保護されています。フェイスカバーの中は柔らかいゴム製のダイヤフラムで密閉されています。
マウスピースから息を吸うとダイヤフラムが内側に引っ張られてバルブの可動レバーが押されて、ファーストステージから空気が流れ込んできます。息を吐くと、ダイヤフラムが元の位置に戻って可動レバーが離れ、バルブが閉じます。
吐いた息は一方通行のエクゾーストバルブを通って水中に排出されます。エクゾーストバルブは排気バルブとも呼ばれます。


DINレギュレーターとヨークレギュレーターの違い
ダイビングで使用するレギュレーターには、DINタイプとヨークタイプのレギュレーターがあります。DINタイプとヨークタイプの違いはファーストステージの形状に違いがあります。
日本国内では、ほとんどがヨークタイプのレギュレーターになります。DINレギュレーターは主にヨーロッパなどの海外で使用されています。上の写真はテクニカルダイビングで使用しているナイトロックス用のDINレギュレーターです。
DINタイプのレギュレーターはネジ式で固定します。DINとは、ドイツ標準化協会(Deutsches Institut für Normung)の略になります。接合部はレギュレーター側にOリングがあります。国内での流通はとても少ないです。
DINタイプのレギュレーターにはDINバルブのタンクを使用します。DINバルブのタンクもヨーロッパなどの海外を中心に普及しています。テクニカルダイビングでは日本国内も含めて主流になります。
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Apeks(エイペックス)のレギュレーターは「100Mを越える大深度潜水でも呼吸抵抗が変わらない」というのがキャッチコピーになっています。セカンドステージは高度なエアー調節が可能な流量調節ノブがついています。
レギュレーターの各部の名称と仕組み・まとめ
今回はダイビングで使用する器材のレギュレーターの各部の名称と仕組みを分かりやすく徹底解説しました。
レギュレーターは、水中でダイバーが呼吸をするためのダイビング器材です。圧縮された空気の入ったタンクの圧力を、ダイバーが呼吸できる圧力に調整する役割をしています。
レギュレーターの各部の主な名称は「ファーストステージ」、「セカンドステージ」、「予備の空気源(オクトパス)」、「中圧ホース」、「残圧計(計器コンソール)」になります。
セカンドステージから息を吸うとダイヤフラムが内側に引っ張られてバルブの可動レバーが押されて、ファーストステージから空気が流れ込んできます。
ダイビングで使用するレギュレーターには、DINタイプとヨークタイプのレギュレーターがあります。DINタイプとヨークタイプの違いはファーストステージの形状に違いがあります。
Apeks(エイペックス)のレギュレーターはとても信頼性が高く、世界中のダイバーが利用しています。XTX200レギュレーターは機能・デザイン性の両方を兼ね備え、ディテールにこだわり抜いた最高級のAPEKSフラッグシップモデルです。
レギュレーターの各部の名称を知らないと、インストラクターの指示やアドバイスを理解できない場合があります。安全にダイビングを楽しむためにはレギュレーターの各部の名称と仕組みはとても重要です。