今回はダイビングにおすすめのミラーレス一眼と一眼レフの水中カメラについて徹底解説します。
私はダイビングガイドとして主にファンダイビングのガイドをしています。プライベートや調査ダイビングでミラーレス一眼と一眼レフのカメラを使用して水中撮影をしています。
現在の愛機はフルサイズミラーレス一眼「Sony α7 IV」と一眼レフの「Nikon D810」のカメラで水中撮影をしています。過去には一眼レフの「Nikon D7000」のカメラを使用していました。
今回は「ミラーレス一眼と一眼レフのダイビングでの撮影方法」、「おすすめのミラーレス一眼と一眼レフの水中撮影機材メーカー」、「おすすめのミラーレス一眼と一眼レフの水中カメラ」、「ミラーレス一眼と一眼レフのまとめ」に分けて記載します。
又、水中での写真撮影を手軽に楽しみたい方におすすめの「コンパクトデジタルカメラ」や「アクションカメラ」の水中カメラについては以下の記事に詳しく解説しています。
今回の記事はこれからミラーレス一眼や一眼レフのカメラを使用して水中撮影を始めようとしている方には必見の内容です。
目次
当スクールは水中撮影機材メーカーの「Nauticam(ノーティカム)」、「Sea&Sea(シーアンドシー)」、「Anthis(アンティス)」、「RGBlue(アールジーブルー)」、「Fisheye(フィッシュアイ)」、「Inon(イノン)」と取引している正規販売店です。
各メーカーのミラーレス一眼や一眼レフの水中撮影機材を5%~10%OFFで割引が可能です。見積もりをご希望の方は気軽にお問合せ下さい。ミラーレス一眼や一眼レフのカメラの水中撮影のアドバイスも可能です。
ミラーレス一眼と一眼レフのダイビングでの撮影方法
ミラーレス一眼と一眼レフのダイビングでの撮影方法は特別なカメラを使用するのではなく、通常のミラーレス一眼と一眼レフを使用します。防水ハウジングと呼ばれる防水のハウジングにカメラを入れて撮影します。
又、ハウジングの他にもアーム、クランプ、水中ストロボ、ケーブル、水中ライト、エクステンション、ポート、ハウジングランヤードなどの撮影機材を使用します。撮影方法によってはズームギアやフォーカスギアも使用します。
防水ハウジングは水深40Mから100Mなどに対応しているタイプが多く、ダイビングの撮影におすすめです。防水ハウジングはさまざまな水中撮影の機材メーカーで取り扱いしています。
主なメーカーは「Nauticam(ノーティカム)」、「Sea&Sea(シーアンドシー)」、「Anthis(アンティス)」、「RGBlue(アールジーブルー)」、「Fisheye(フィッシュアイ)」、「Inon(イノン)」などが水中撮影のための機材を取り扱いしています。
又、Olympus(オリンパス)はカメラだけではなくミラーレス一眼と一眼レフの防水ハウジングも取り扱いしています。
水中撮影機材の各パーツの名称
ハウジング – カメラを収納するための防水ケース
ポート – レンズを収納するための防水レンズ
エクステンション – ハウジングとポートを繋ぐ防水ケース
アーム – ハウジングから水中ストロボや水中ライトの距離を広げるためのパーツ
クランプ – ハウジング、アーム、水中ストロボ、水中ライトなどを繋ぐためのパーツ
水中ストロボ – 防水性の外部ストロボ
ケーブル – カメラと水中ストロボを繋ぐケーブル
水中ライト – 動画撮影などに便利な防水性のライト
ハウジングランヤード – ハウジングを運ぶ場合に便利な持ち手
ズームギア – ズームレンズの場合に焦点距離を変えるギア ※ハウジング内部パーツ
フォーカスギア – マニュアルフォーカスで撮影するためのギア ※ハウジング内部パーツ
防水ハウジングは各カメラに合わせて製造されているため、使用するカメラに合うハウジングを使用しなくてはいけません。通常はカメラを買い替えれば新しくハウジングを買い替えなくてはいけません。
ポートやエクステンションも各レンズに合わせて製造されているため、使用するレンズに合うポートやエクステンションを使用しなくてはいけません。レンズを変えればポートやエクステンションも変えなくてはいけません。
カメラから近い距離で水中ストロボや水中ライトを使用すると水中の浮遊物に光が当たり写ってしまいます。接写しているマクロの撮影などはあまり写りませんが、魚の群れや景色などのワイド撮影では要注意です。
アームを使用してカメラと水中ストロボや水中ライトの距離を広げるようにします。アームにはさまざまな長さがあります。
又、私が愛用しているのはフロートアームと呼ばれる機材でアームにプラス浮力の浮具がついています。これは水中で重たい撮影機材のマイナス浮力を調整するためです。
浮力を調整するためのフロートはアームだけではなくハウジングランヤードの持ち手につけるタイプなどもあります。
水中撮影機材の理想の浮力はほんの少しマイナス浮力です。手を離してもゆっくりと沈むのであればトラブルの場合も失くしてしまう危険性を減らすことができます。
おすすめのミラーレス一眼と一眼レフの水中撮影機材メーカー
私の現在の愛機はフルサイズミラーレス一眼「Sony α7 IV」と一眼レフの「Nikon D810」のカメラで水中撮影をしています。過去には一眼レフの「Nikon D7000」のカメラを使用していました。
フルサイズミラーレス一眼「Sony α7 IV」では「Nauticam(ノーティカム)」の水中撮影機材を主に使用しています。一眼レフの「Nikon D810」では「Sea&Sea(シーアンドシー)」の水中撮影機材を主に使用しています。
一眼レフの「Nikon D7000」では「Anthis(アンティス)」の水中撮影機材を主に使用していました。
水中ライトには「RGBlue(アールジーブルー)」、「Fisheye(フィッシュアイ)」の水中撮影機材を主に使用しています。
Nauticam(ノーティカム)
Nauticam(ノーティカム)は、高品質な水中カメラのハウジングや、それに付随するアクセサリー(アーム、コンバージョンレンズなど)を開発・販売している海外メーカーです。国内ではFisheye(フィッシュアイ)が総代理店になります。
特に、高い精度と機能性、耐久性を備えた製品が特徴で、水中撮影を愛好する人々にとって一種のステータスとされています。
ハウジングの価格相場は50万円~100万円ほどです。その他の水中撮影機材も合わせて購入すると100万円~150万円ほどになります。水中撮影機材としては最も高価なメーカーですが、防水性、耐久性、操作性はトップクラスです。
特におすすめなのはバキュームリークセンサーです。バキュームリークセンサーは使用前に陸上で防水ハウジングの内部を陰圧にして密閉状態のテストが行えます。大切なカメラを安心して使用できます。
もし、防水ハウジング内に水が浸入した場合もセンサーがついているのですぐに気が付くことができます。
他メーカーとの製品比較のため、Nikon D850の防水ハウジングの仕様を以下に記載します。
Fisheye(フィッシュアイ) NA D850 for Nikon D850
定価 ¥701,800(税込)
耐圧水深 100m
サイズ 幅360mm x 高さ195mm x 奥行135mm
重量 3070g
材質 耐腐食アルミ合金、耐摩擦性ポリカーボネート
※ハウジングのみのデータです。
Sea&Sea(シーアンドシー)
Sea&Sea(シーアンドシー)は1972年8月に創業された国内の水中撮影機材メーカーです。本社は東京にあります。
水中用カメラ、水中用ストロボ、水中用ライト、各種ハウジング(防水ケース)の開発と製造をしています。その他にも水中撮影機材全般のさまざまな企画などを行っています。
耐圧水深100mの防水ハウジングはとても頑丈です。私も10年近くSea&Sea(シーアンドシー)の防水ハウジングを使用していますが、ほとんど水が浸入したことがありません。長期間、安心して使用できる水中撮影機材です。
水中ストロボの開発にも力を入れており、コンパクトで手軽な水中ストロボから大光量で光量を11段階で調整できる水中ストロボなどがあります。私もSea&Sea(シーアンドシー)の水中ストロボを長年、愛用しています。
防水ハウジングと水中ストロボが同メーカーで揃えることができるのはメンテナンスの点でも大きなメリットです。
ハウジングの価格相場は40万円~50万円ほどです。その他の水中撮影機材も合わせて購入すると60万円~100万円ほどになります。水中撮影機材としては中堅クラスの価格帯になります。
他メーカーとの製品比較のため、Nikon D850の防水ハウジングの仕様を以下に記載します。
Sea&Sea(シーアンドシー) MDX-D850 for Nikon D850
定価 ¥459,800(税込)
耐圧水深 100m
サイズ 幅346mm × 高さ202mm × 奥行140mm
重量 2850g
材質 ボディ/耐腐蝕アルミ合金 (削り出し)、グリップ/耐腐食アルミダイキャスト
※ハウジングのみ
Anthis(アンティス)
Anthis(アンティス)は水中撮影機材の製造と販売を行っています。Nikon・Canonデジタル一眼レフカメラ用のハウジング、ポート、ギアなど水中撮影機材を製造や提供をしています。
国内の水中撮影機材メーカーで会社の所在地は愛知県になります。Anthis(アンティス)の防水ハウジングは長年、たくさんのダイバーに愛用されています。ダイビング中に見かけたことがある方も多いと思います。
Nauticam(ノーティカム)とSea&Sea(シーアンドシー)のハウジングの耐圧水深は100Mですが、Anthis(アンティス)のハウジングの耐圧水深は75Mになります。他のメーカーのハウジングと比べると小型で重量も軽いため使いやすいのが特徴です。
ハウジングの価格相場は30万円~40万円ほどです。その他の水中撮影機材も合わせて購入すると50万円~80万円ほどになります。水中撮影機材としては安価な価格帯になります。
他メーカーとの製品比較のため、Nikon D850の防水ハウジングの仕様を以下に記載します。
Anthis(アンティス) Nexus D850
定価 ¥407,000(税込)
耐圧水深 75m
サイズ 幅316mm x 高さ206mm x 奥行138mm
重量 2490g
材質 耐蝕アルミ合金鋳物
※ハウジングのみ
おすすめのミラーレス一眼と一眼レフの水中カメラ
ダイビングでおすすめのミラーレス一眼と一眼レフはNauticam(ノーティカム)、Sea&Sea(シーアンドシー)、Anthis(アンティス)で防水ハウジングの取り扱いがあるカメラを確認して、そのなかで自分の好きなカメラを選んで下さい。
コンパクトデジタルカメラであれば、防水性の高いカメラや水中モードのあるカメラを選びますが、ミラーレス一眼と一眼レフには防水性の高いカメラはほとんどありません。水中モードも必要性がないためほとんどがありません。
ハウジングはカメラと違い、需要が少ないためカメラのなかでもハウジングがあるカメラとないカメラがあります。又、カメラが発売されて数年が経過するとハウジングの需要が少なくなるため、メーカーが製造を終了することも良くあります。
カメラを買う時に防水ハウジングの取り扱いがあるのか確認して、すぐに防水ハウジングも一緒に買うのがおすすめです。
ミラーレス一眼が開発されて、「ダイビングの撮影にはミラーレス一眼と一眼レフのどちらが良いのか?」という相談を良く受けるようになりました。それぞれにメリットとデメリットがあると思います。
しかし、カメラメーカーは新しいカメラを開発して技術的にもどんどん成長を続けています。カメラに関しては「新しく開発されたカメラが良い」というのがその回答です。
私は長い年月で一眼レフを愛用しています。過去にはミラーレス一眼はあまり肯定的ではありませんでした。しかし、ミラーレス一眼を使い始めると機能、画質、重量の全てが上回っているなと感じています。
ミラーレス一眼と一眼レフのまとめ
今回はダイビングにおすすめのミラーレス一眼と一眼レフの水中カメラについて徹底解説しました。
ミラーレス一眼と一眼レフのダイビングでの撮影方法は特別なカメラを使用するのではなく、通常のミラーレス一眼と一眼レフを使用します。防水ハウジングと呼ばれる防水のハウジングにカメラを入れて撮影します。
又、ハウジングの他にもアーム、クランプ、水中ストロボ、ケーブル、水中ライト、エクステンション、ポート、ハウジングランヤードなどの撮影機材を使用します。撮影方法によってはズームギアやフォーカスギアも使用します。
主なメーカーは「Nauticam(ノーティカム)」、「Sea&Sea(シーアンドシー)」、「Anthis(アンティス)」、「RGBlue(アールジーブルー)」、「Fisheye(フィッシュアイ)」、「Inon(イノン)」などが水中撮影のための機材を取り扱いしています。
ダイビングでおすすめのミラーレス一眼と一眼レフはNauticam(ノーティカム)、Sea&Sea(シーアンドシー)、Anthis(アンティス)で防水ハウジングの取り扱いがあるカメラを確認して、そのなかで自分の好きなカメラを選んで下さい。
カメラが発売されて数年が経過するとハウジングの需要が少なくなり、水中撮影機材メーカーが製造を終了することもあります。
カメラを買う時に防水ハウジングの取り扱いがあるのか確認して、すぐに防水ハウジングも一緒に買うのがおすすめです。
当スクールでは各メーカーのミラーレス一眼や一眼レフの水中撮影機材を5%~10%OFFで割引が可能です。見積もりをご希望の方は気軽にお問合せ下さい。ミラーレス一眼や一眼レフのカメラの水中撮影のアドバイスも可能です。