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テクニカルダイビング指導団体【徹底解説】

画像引用 : IANTD、GUE、ANDI、TDI、IART

テクニカルダイビングは、1950年代より行われていた、水面まで浮上することのできない洞窟(海中鍾乳洞、泉なども含む)や沈船などのオーバーヘッド環境(閉鎖環境)の潜水技術や知識を元にして、1980年代にそれまで研究されてきた混合ガス潜水技術がレジャー(遊び)に進出を実施して、当時のケーブダイバー達により、それまで楽しむことができなかった大深度潜水(水深40mから100m程度まで)を安全に出来るよう体系化されたレジャー(遊び)ダイビングです。

テクニカルダイビングがレジャー(遊び)に進出のをきっかけに、同じ1980年代にはIAND(現IANTD、国際ナイトロックステクニカルダイビング協会)、PSA (現PSAI、国際プロフェッショナル潜水協会) などのテクニカルダイビング指導団体が設立され、1990年代にはANDI(米国ナイトロックス潜水協会)、TDI(国際テクニカルダイビング)、IART(国際リブリーザートレーナー協会)が設立されました。

日本国内には1997年にTDI(国際テクニカルダイビング)、IANTD(国際ナイトロックステクニカルダイビング協会)、ANDI(米国ナイトロックス潜水協会)の各日本支部が設立されました。

テクニカルダイビングについて詳細は、テクニカルダイビングもご覧ください。

 


 
テクニカルダイビングの指導団体では、オーバーヘッド環境(閉鎖環境)や減圧(仮想閉鎖環境)のダイビングのために必要な最新のダイビング器材やトレーニングと知識を学ぶことができます。テクニカルダイビングの指導団体を選ぶことはとても重要です。間違った知識やトレーニングは重大な事故を招いてしまう危険性があるからです。
 
テクニカルダイビングは学ぶ環境も重要です。現在、国内のテクニカルダイビングの現状は世界各国に比べると、一部のトップレベルのテクニカルダイバー以外はとても遅れています。テクニカルダイビングの指導団体によっては、日本国内に活動オフィスがなかったり、日本語の教材がないことも多いです。

自分の経験や知識、活動スタイルに合わせて的確なテクニカルダイビングの指導団体を選ぶようにしましょう。

 

TDI 国際テクニカルダイビング

TDI 国際テクニカルダイビング

TDIは、世界最大のテクニカルダイビングのトレーニング組織です。創業者ブレットギリアムらが、1990年代初期にキッチンのテーブルに座って、ナプキンにアイデアを考案していたことからはじまり、1994年にアメリカで設立されました。創立以来、カバーンからフルケーブダイビング、減圧ダイビング、ナイトロックス、トライミックス、リブリーザー、レックペネトレーション(沈船進入)などのトレーニングで世界トップクラスの評価を得ています。

日本国内では、2016年から現在の代表者、加藤 大典氏が運営しています。国内で活躍するトップレベルのテクニカルダイバーのほとんどがTDIに所属、もしくは関係をしています。教材の日本語化も進んでおり、新しい教材がどんどんリリースされています。現在、国内で最も信頼性の高い指導団体のひとつです。

他団体のIANTDやPADIとのクロスオーバーも積極的に取り組んでいます。

公式サイト 

本部 : https://www.tdisdi.com/
ジャパン : https://www.sditdierdi.jp/
 

IANTD 国際ナイトロックステクニカルダイビング協会

IANTD 国際ナイトロックステクニカルダイビング協会

IANTDは世界で最初のテクニカルダイビング指導団体です。1985年にアメリカで設立、ナイトロックスを含めたテクニカルダイビング及びスポーツダイビングのトレーニングを行っているダイビング指導機関です。フロリダ州マイアミの本部以下世界20数ケ国にライセンシー支部があります。創設者のディックラトコウスキー氏は、ミックスガス及び再圧チャンバーにおける専門家であり、アメリカNOAAで35年間ディレクターとして在籍しました。

現在、IANTDの技術・知識は広くUS.NAVY(アメリカ海軍)、NASA(アメリカ航空宇宙局)に取り入れられ、IANTDメンバーが各所に赴きトレーニングを行っています。

日本国内では、前代表者の田中光嘉氏が亡くなり、2016年から運営を休止しています。現在は所属している各インストラクター個人がそれぞれ活動しています。残念なことに、新規のインストラクターの登録は受け付けていません。

公式サイト 

本部 : http://www.iantd.com/
ジャパン : http://www.iantd.jp/
 

GUE 全世界水中探検会

GUE 全世界水中探検会

GUEは1998年にジャロッド・ジャブロンスキー氏により、アメリカのフロリダで設立されました。もともとは、アメリカのワクラスプリングの大深度洞窟の探検を行ったグループから始まり、現在はレクリエーション、テクニカル、およびケイブダイビングの教育を提供するスキューバダイビング組織です。

テクニカルダイバーや洞窟ダイビングの探検家などから、世界的に圧倒的な支持を集めている「ハルシオン・HALCYON」を開発しています。

ダイビングコミュニティの中で、GUEは他のダイバートレーニング組織とは異なる厳格なトレーニングスタイルで知られています。日本国内でも活動があります。トレーニングやスキルなどハイレベルで高いものが求められます。タイプ的には軍隊的でフレキシブル性に乏しく、プロジェクトを達成するための兵隊を作っているイメージです。

世界的には、GUEダイバーやインストラクターが、ビジネス的なことを考え、他のテクニカルダイビングの指導団体であることも多いです。

公式サイト 

本部 : https://www.gue.com/
 

IART 国際リブリーザートレーナー協会

国際リブリーザートレーナー協会は、新しいリブリーザーテクノロジーの出現に対応して、1997年に設立されました。IARTは、リブリーザーダイビングを可能な限り安全にするという目標を設定しました。IARTはメーカーと緊密に協力して、詳細なマニュアルとコースを備えたユニット固有のトレーニングを作成しました。知識とスキルの開発は、特定のリブリーザーの要件とトレーニングレベルに正確に基づいています。設立後、IARTは優れた安全記録とリブリーザーメーカーとダイバーからの尊敬を受けています。

近年では入門レベルのスキューバコースからAdvanced Trimixまで、あらゆる種類のオープンサーキットコースが、高度なトレーニングを受けたIARTインストラクターによって世界中で提供されています。

国内では、近藤正義氏が代表を務めています。近藤正義氏はサイパンで活動後、沖縄で「沖縄潜水科学技術研究所 No Limit」を設立。各種リブリーザーの教育を専門に行っている研究機関として活躍されています。

公式サイト 

本部 : https://www.iart.de/
 

ANDI 米国ナイトロックス潜水協会


ANDIは、1988年にアメリカで設立された、世界最古のダイバートレーニング機関の1つです。 ANDIは、エンリッチドエアナイトロックスのトレーニングプログラムを専門とすることから始めました。 SafeAir®からの自然な進化として、ANDIは、現在テクニカルダイビングおよびリブリーザーシステムとして知られるようになったプログラムを開発しました。

国際的なトレーニング施設のネットワークのために、1999年にANDIはANDIオープンウォータースポーツダイバープログラムでエントリーレベルのダイバーをトレーニングするための独自の方法論を導入しました。

ANDIは、多面的なトレーニングシステムを開発しました。 これらには、Openwater Sport Diver、Dive Medic、SafeAir®ユーザーコース、技術および探査プログラム、SCRおよびCCRシステム用のリブリーザートレーニング、専門に焦点を合わせたトレーニング、および技術者およびインストラクタープログラムの完全な提供が含まれます。

TDI、IANTDと同じく、1997年にANDIは日本支部が設立されています。世界の三大テクニカルダイビング指導団体は、TDI、IANTD、ANDIと言われていますが、国内ではANDIはあまり活動していないのが現状です。

公式サイト 

本部 : https://www.andi-international.com/
 

RAZOR サイドマウント

RAZORは洞窟ダイビングの専門家がサイドマウント専用に設計したRAZOR器材を扱うトレーニング部門です。テクニカルダイビングの器材メーカーとしてだけではなく、現地ガイドサービス、テクニカルダイバーコース、インストラクター育成にも取り組んでいます。代表のスティーブボカードは2019年11月に引退を発表しました。国内にもインストラクタートレーナーの方が活動しています。

Razor Side Mount Systemは、サイドマウントダイビング専用に設計された完全な統合システムです。開発とテストのプロセスには数年をかけて実施しています。実際の条件下では数百のサイドマウントダイブが行われ、ほとんどのダイブは世界で最も経験豊富なサイドマウントダイバーや洞窟探検家によって洞窟環境で行われています。
 
公式サイト : http://www.gosidemount.com/
 

PADI TecRec

 

 
世界最大のレクリエーション向けのダイビング教育機関のテクニカル部門。各テクニカルダイビング専門の指導団体が協力して、PADI TecRecプログラムは2000年に提供がはじまりました。PADIジャパンのテック・コンサルタントの豊田 聡氏は、IANTD JAPANの副社長兼トレーニングマネージャーの経歴がある方です。

2012年に各リブリーザー(CCR)の教材がリリース、rEvo Ⅲリブリーザー、Hollis Prism2リブリーザー、DiveRite O2ptimaリブリーザーが登録されました。2013年には、PADIレクリエーショナル・リブリーザー・コースで使用が可能なポセイドンSe7enリブリーザー、Hollis Explorerが登録されました。しかし、国内では2014年のPADI JAPAN主催のテクニカルダイビング勉強会以降、あまり目立った動きはみられません。

PADI TecRecの各インストラクターは、テクニカルダイビング専門の指導団体に属しているケースが多いです。各テクニカルダイビング専門の指導団体の間では批判的な声が多いのも現状です。

PADI JAPN https://www.padi.co.jp/
 

テクニカルダイビング指導団体のまとめ

写真 : 沖縄最北端 辺戸岬ドーム

現在、テクニカルダイビングは、全てのレジャーダイビングの安全管理の基礎になっていて、数多くのテクニカルダイバーは各レクリェーショナルダイビング指導団体のトレーニング部に所属もしくは顧問をしています。

テクニカルダイビングを始める際も、一般的なレジャーダイビングと同じく、自分の考えやスタイルに合ったテクニカルダイビングの指導団体を選ぶことができます。しかし、テクニカルダイビングもダイビングショップや一緒に潜るインストラクターが違うダイビング指導団体の場合でも問題なくダイビングを楽しむことができます。

又、テクニカルダイビングのインストラクターは複数の指導団体に属していることが多いです。

テクニカルダイビングを始める場合に、テクニカルダイビングの指導団体の種類を選ぶことも必要ですが、各ダイビングショップの安全管理や管理体制、インストラクターの経験や人柄の方が大切かもしれません。

生徒のお客様が理解していないのに、どんどんコースを進めて、インストラクターの自己満足のために厳しいトレーニングを提案して、自分の自慢話ばかりするようなテクニカルダイビングのインストラクターの元には行かないように気を付けてください。

投稿者のプロフィール

空 良太郎
北海道小樽市生まれ。サイパンのMOCダイブセンター、タイのサムイダイビングサービスで勤務。2011年に沖縄ダイビングスクール ワールドダイビングを設立。世界的な水中写真家達と出会い、水中撮影を始める。水中写真はフォトグラファーの矢内大介氏、水中カメラマンの増子均氏が師匠。現在まで数多くのTV番組や書籍、図鑑、企業などに写真を提供する。

サイパン時代に、IANTD本部の近藤正義氏と出会いテクニカルダイビングを始める。現在はSDI/TDI/ERDI JAPAN代表の加藤大典氏が師匠。SDI/TDIインストラクター、IART(国際テクニカル協会)インストラクター。テクニカルダイビングの普及にも取り組んでいる。
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