今回はレギュレータークリアとレギュレーターリカバリークリアを分かりやすく徹底解説します。レギュレータークリアはダイビングライセンスを取得するオープンウォーターコースでも練習する基礎のスキルになります。
ダイビング中にレギュレーターが口から外れてしまうとレギュレーターの中に海水が入ってしまいます。レギュレータークリアの方法は2パターンあり、くわえなおした時に強く息を吐き出す方法とパージボタンというボタンを使用する方法です。
又、レギュレーターが口から外れただけではなく手からも離れてしまった場合はレギュレーターリカバリークリアをする必要があります。レギュレーターの探し方は右手を回す方法と、背中のファーストステージから辿る方法があります。
記事の内容はオープンウォーターの基礎スキルのレギュレータークリアについて「レギュレータークリア(ブラスト法)」、「レギュレータークリア(パージ法)」の2パターンを紹介します。
又、レギュレーターリカバリークリアについても「レギュレーターリカバリークリア(アームスイープ法)」、「レギュレーターリカバリークリア(リーチ法)」の2パターンを紹介します。
レギュレータークリアとレギュレーターリカバリークリアはとても重要です。レギュレータークリアとレギュレーターリカバリークリアの方法を理解していないと海水を飲んでしまいパニックになってしまうかもしれません。
この記事を最後まで読むことによってレギュレータークリアとレギュレーターリカバリークリアの方法を知識として学び、さらに安全にダイビングを楽しめるようになります。
目次
レギュレータークリアとは?
ダイビング中にレギュレーターが口から外れてしまうとレギュレーターの中に海水が入ってしまいます。レギュレーターの中に入った海水をクリアしないと海水を飲んでしまいパニックになってしまうかもしれません。
レギュレータークリアの方法は2パターンあり、強く息を吐き出す方法とパージボタンというボタンを使用する方法です。
ダイビング用語の意味
レギュレーター : 水中で呼吸するための呼吸器
レギュレータークリア : レギュレーターに入った水を出すこと
パージボタン : レギュレーターの前面の中央に位置するボタン
フリーフロー : レギュレーターから勢いよく空気が出て止まらない現象
どんな時に使うのか?
・水中で笑ったりしてレギュレーターの中に水が入った時
・何かの拍子でレギュレーターが口から外れてしまって咥えなおす時
・レギュレーターからオクトパス(予備の空気源)に咥えなおす時
なぜこのスキルを練習するのか?
レギュレーターに水が入る事は珍しくはありません。
息を吸っている時や息吐いている時、どんな時に水が入ってくるか分かりません。
どんな時に水が入ってもパニックにならずに落ち着いて呼吸が開始できるようにマスターしましょう!
レギュレータークリア(ブラスト法)
レギュレータークリアのブラスト法は強く息を吐いて水を出す方法になります。
①レギュレーターを口から外す前に息を吸い込む。
②レギュレーターを口から外す。フリーフローを防ぐため、マウスピースは下向きにする。
③レギュレーターを外している間はプクプクと息を吐き続ける。ダイビング中は呼吸し続けることが重要。
④レギュレーターをくわえて強く息を出す。
⑤完全に水が抜けたか確認するために、熱いお茶をすするように息を吸う。
⑥まだ水が残っている場合は、もう一度息を吐く。2回目は完全に抜けるはず。
レギュレータークリア(パージ法)
レギュレータークリアのパージ法はパージボタンを押して水を出す方法になります。水中で呼吸していて、息を吐いている時に水が入った場合にブラスト法のように強く吐く息が肺に残っていない時にこの方法を使います。
①~③はブラスト法と同じ。
④レギュレーターを咥える。
⑤パージボタンを押すと勢いよく空気が出るため、水が口に入らないように舌でブロックする。
⑥レギュレーターのパージボタンを押す。
⑦完全に水が抜けたか確認するために、熱いお茶をすするように息を吸う。
⑧まだ水が残っている場合は、もう一度パージボタンを押す。2回目は完全に抜けるはず。
レギュレーターリカバリークリアとは?
レギュレーターが口から外れただけではなく手からも離れてしまった場合はレギュレーター探して見つけなくてはいけません。レギュレーターの探し方は右手を回す方法と、背中のファーストステージから辿る方法があります。
ダイビング用語の意味
レギュレーターリカバリー : 水面もしくは水中でレギュレーターを探すこと
レギュレーターリカバリークリア : 水面もしくは水中でレギュレーターを探してクリアすること
どんな時に使うのか?
・水面でシュノーケルからレギュレーターに咥えなおす時
・前を泳いでいるダイバーに顔を蹴られてレギュレーターが外れてしまった時
・狭い場所に入ってレギュレーターが岩やサンゴに引っかかって外れてしまった時
なぜこのスキルを練習するのか?
BCDを装着するとレギュレーターがどこにあるのか見えづらいです。
レギュレーターの探す方法を知っていないと、水中で素早く探すことは難しいです。
もし何かの拍子でレギュレーターを見失った時でも落ち着いて迅速かつ確実に探せるようにマスターしましょう!
レギュレーターリカバリークリア(アームスイープ法)
レギュレーターリカバリークリアのアームスイープ法は右手を大きく回して探す方法になります。
①レギュレーターを口から外す前に息を吸い込む
②レギュレーターを口から外して身体から離す。フリーフローを防ぐため、マウスピースは下向きにする。
③レギュレーターを外している間はプクプクと息を吐き続ける。ダイビング中は呼吸し続けることが重要。
④身体を右に傾けてレギュレーターを下に垂らす。(レギュレーターは右側から出ているため)
⑤右手で自分の太もも→お尻→タンクの底をなぞる様に触って、右手を大きく前に出す。
⑥右腕に引っかかったレギュレーターを咥えなおしてレギュレータークリアをする。
レギュレーターリカバリークリア(リーチ法)
レギュレーターリカバリークリアのリーチ法はレギュレーターホースの根元を探す方法になります。
①~③は上記と同じ。
④左手でタンクを右斜め上に持ち上げる。
⑤右手を首の後ろに回して、ファーストステージとレギュレーターホースが繋がっている部分を探す。
⑥ホースの根元が見つかったら、そのままホースをたどってレギュレーターを咥えてクリアする。
レギュレータークリア&リカバリークリア・まとめ
今回はレギュレータークリアとレギュレーターリカバリークリアを分かりやすく徹底解説しました。
ダイビング中にレギュレーターが口から外れてしまうとレギュレーターの中に海水が入ってしまいます。レギュレーターの中に入った海水をクリアしないと海水を飲んでしまいパニックになってしまうかもしれません。
レギュレータークリアのブラスト法は強く息を吐いて水を出す方法になります。レギュレータークリアのパージ法はパージボタンを押して水を出す方法になります。
レギュレーターが口から外れただけではなく手からも離れてしまった場合はレギュレーター探して見つけなくてはいけません。
レギュレーターリカバリークリアのアームスイープ法は右手を大きく回して探す方法になります。レギュレーターリカバリークリアのリーチ法はレギュレーターホースの根元を探す方法になります。
レギュレータークリアとレギュレーターリカバリークリアはとても重要です。レギュレータークリアとレギュレーターリカバリークリアの方法を理解していないと海水を飲んでしまいパニックになってしまうかもしれません。
この記事を最後まで読むことによってレギュレータークリアとレギュレーターリカバリークリアの方法を知識として学び、さらに安全にダイビングを楽しめるようになります。
※今回の記事は以前、弊社で働いていたスタッフの「みれー」が書いてくれた文章を一部、編集しています。
#レギュレータークリア #レギュレーターリカバリークリア