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コブシメの産卵・交接シーン【雄と雌の習性】

コブシメの群れ写真 : エッグ岩(金武岬)

沖縄のダイビングスポットでは1月中旬ごろから5月ぐらいまで、コブシメをよく見かけます。崎本部(ゴリラチョップ)、砂辺、山田ポイント、エッグ岩(金武岬)、瀬底島のダイビングスポットなどが多いです。特に3月から4月頃にピークになります。コブシメはこの時季に浅場で交接や産卵を行うためにたくさん集まってきます。

今回(2020年)は琉球大学の研究員の方から要望があり、時間をかけてコブシメの生態を観察することができました。
 

コブシメ群れの生態

金武湾のエッグ岩では毎年、この時季にコブシメが群れで行動しています。多い年は20匹以上の群れになります。今回は多い時で10匹ほどの群れでした。雄が2匹、残りは雌でした。大学の研究ではコブシメが群れで行動するデータはないそうです。

コブシメの交接

コブシメの交接撮影者 : Hikari (2017年)

コブシメの交接は雄と雌が向かい合い、腕を絡ませながら行います。雄が交接腕と呼ばれる腕を使って、雌に精莢(せいきょう)と呼ばれる精子の入ったカプセルを渡して受精します。コブシメの雄と雌の見分け方は外套の模様で、縞模様が雄、水玉模様が雌になります。 上の写真の場合は奥が雄で手前が雌になります。

コブシメ雄のケンカ

時には、雌を奪い合い雄同士が触腕と呼ばれる腕を伸ばして争いをすることもあります。

コブシメの産卵

コブシメの産卵

交接が終わると枝サンゴの枝間や岩陰に卵を産みます。沖縄のダイビングスポットではユビエダハマサンゴの隙間に産むことが多いです。コブシメの産卵は2日から3日かけて行われ、雌は1回の産卵で約200個の卵を産みます。

コブシメ雌を守る雄

雄は雌が卵を産んでいる間、触腕を広げて雌を外敵から守ります。

コブシメの卵

コブシメの卵は最初は白く3センチほどです。孵化が近づくにつれ半透明になり、赤ちゃんのコブシメが見れるようになります。孵化は約70日間後と言われています。

産んだばかりのコブシメの卵

写真は2017年に撮影した産卵直後の卵です。コブシメが産卵した直後の卵は約3センチほど、白色で中の様子は見えません。

この写真は引き続き、2017年の産卵後、約40日間後に撮影したコブシメの卵です。大きさにあまり変わりはありませんでしたが、卵の色は透明になり、中の様子がわかります。コブシメの赤ちゃんの輪郭や目まではっきりとわかります。中のコブシメの赤ちゃんは体長1センチほどです。

コブシメの産卵・交接シーンのまとめ

コブシメの群れ

コブシメの産卵や交接に興味のあるダイバーの方は是非リクエスト下さい。5月頃からは卵の孵化やコブシメの赤ちゃんなども観察したいと考えています。毎年、引き続きご案内させて頂きます。3月頃からリクエストをお承り可能です。

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投稿者のプロフィール

空 良太郎
北海道小樽市生まれ。サイパンのMOCダイブセンター、タイのサムイダイビングサービスで勤務。2011年に沖縄ダイビングスクール ワールドダイビングを設立。世界的な水中写真家達と出会い、水中撮影を始める。水中写真はフォトグラファーの矢内大介氏、水中カメラマンの増子均氏が師匠。現在まで数多くのTV番組や書籍、図鑑、企業などに写真を提供する。

サイパン時代に、IANTD本部の近藤正義氏と出会いテクニカルダイビングを始める。現在はSDI/TDI/ERDI JAPAN代表の加藤大典氏が師匠。SDI/TDIインストラクター、IART(国際テクニカル協会)インストラクター。テクニカルダイビングの普及にも取り組んでいる。
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