CMASはヨーロッパ、アジア、日本国内では「クマス」と呼ばれ、アメリカでは「シーマス」と呼ばれています。世界160の国々が加盟する国際機関であり、世界での加盟店は16000店舗以上、600万人以上のダイバーが活躍しています。国際的に認められた世界で最大の水中連盟(ダイビング国際機関)です。
本部はイタリアのローマになります。素潜りの第一人者でもあり、映画「グラン・ブルー」のモデル「ジャック・マイヨール」などもCMASで活動していたメンバーの一人です。
フランス語の「CONFEDERATION MONDIALE DES ACTIVITES SUBAQUATIQUES」の略称で世界水中連盟を意味します。
IOC(国際オリンピック委員会)、UNESCO(ユネスコ)、IUCN(国連自然保護連合)、GAIFS(国連スポーツ連盟機構)、IWGA(国際ワールドゲームズ協会)などに加盟しています。
1959年に各国のダイビング教育機関の15カ国(西ドイツ、ベルキー、プラジル、スペイン、フランス、イギリス、ギリシャ、イタリア、マルタ、モナコ、ポーランド、ポルトガル・アメリカなど)が集い、設立されました。
初代会長は、レギュレーターの発明者である「ジャック・イブ・クストー」になります。
日本国内でもCMASの加盟店は400店舗以上、国内最大の水中連盟であり、世界最大の水中連盟「CMAS」の発行するCカード(認定証)は世界中の海でダイビングを楽しむことが可能なだけではなく、世界中のダイバーから最も信頼されています。
CMAS(クマス・シーマス) の活動
第二次大戦中におけるフランスでのスクーパの発明は水中活動にかつてない新時代を拓き、水中は宇宙と共に人類に残された2大フロンティアとして脚光を浴び、世界各国で水中活動への取組が始まりました。
水中活動の分野における独立した国際交流の場づくりが、フランスのクストー、フェラー口、デュマらにより提唱され、1959年1月10日に15カ国の代表がモナコに集い設立され、CMAS本部がフランスに設置されました。
CMASは、水中活動の開拓、世界各国の水中活動の支援、水中スポーツ、水中技術、水中科学研究の実施を目的としています。そして、水中活動連盟未組織国への設立支援、水中活動における法律や規則の国際な統一化、水中活動の国際大会や万国博の主催及び後援、国際スポーツ機関や国際的文化団体との交流、水中活動金般に関し国際間の調整と水中活動の振興などの活動を行っています。
水中スポーツ委員会(フィンスイミング、水中オリエンテーリング、水中ホッケー、水中ラクビー)、水中技術委員会(スクーバ潜水技術教育、水中映像、スクーバ潜水国際認定証認定、水中乗物、水中設備、水中洞窟、潜水指導者)、水中科学委員会(水中考古学、水中生物学、水中地質学・水中工学・水中医学と予防、水中法律、水中自然保護、水中教育学など)の3つの委員会に分かれて活動し、毎月のように世界各国で委員会を開催しています。
水中スポーツ委員会では、種々の水中競技の規則の制定、公式競技会の承認、年間競技会の発表、競技記緑の公認(特に、フィンスイミングとスピアフイッシングにおいて、CMASの規約に基づいて提出された記録の承認を行っています。
また、CMAS主催や後援の競技会に参加する選手は、直接・間接を間わず報酬を目的としないアマチュアでなければならないと規定されています。)を行っています。
水中技術委員会では、ダイバー同志の水中手信号の規則の統一化と成文化、ダイバーのトレーニングプログラムの統一化と成文化、ダイバー認定資格と試験基準の統一化と成文化、各国の水中連盟の代表機関に対して必要な規則を定めることの勧告を行っています。
また、水中科学委員会では、各国の水中連盟や水中の研究所および研究組織の仲介、応用科学研究や科学ダイパーのトレーニングの案施、水中研究における科学者や専門家がCMASの科学委員会の会員に就任する事の承認を行っています。
CMASは水中のスポーツやレジャーダイビング、研究者達が集まった国際交流の連盟でもあります。そして全世界のダイビングを愛する人々にメッセージを送り、世界中のダイバーが毎年のように集まることのできるコミニュケーションの場を開催しています。
日本国内でのCMAS(クマス・シーマス) の活動
JAPAN CMASは略してJCSと呼ばれ、日本国内で最も歴史の長いダイビング教育機関になります。安全のための第一歩、それは、プロフェッショナルとしてのダイビンの確立。優れたダイバーの育成とともに、プロフェッショナルとしてのインストラクターの指導育成を目的とする、効果的なITCを開催しています。
ダイビングインストラクターを統括する上部組織ではなく、教育面をサポートする組織としての指導団体の立場を貫いています。
ダイビング業界全体の健全な発展が、JCSのインストラクターの将来を保証するものと考えます。行政機関が、潜水事故に憂慮してダイビング業界に対する指導など、私たちは、それらに積極的に参加することによって、JCSのインストラクターの声を行政に反映してく努力を行っています。
(財)社会スポーツセンター【文部科学省】、(社)レジャースポーツダイビング産業協会【経済産業省】、(財)日本海洋レジャー安全振興協会【国土交通省・海上保安庁】、(財)沖縄県マリンレジャーセーフティービューロー、DAN JAPAN【日本海洋レジャー安全振興協会】、および各地区安全対策協議会が行う指導や活動に専門委員や理事として積極的に参加しています。
又、自然保護の活動に取り組み、環境庁の(財)海中公園センターと業務提携することにより、海中公園の自然保護とダイバーへの開放にも貢献しています。
Cカード協議会の加盟
Cカード協議会は正式名称を「レジャーダイビング認定カード普及協議会」といい、日本国内の主要なCカード発行組織14社によって構成されている団体です。当協会は、Cカードを発行するための「最低指導基準の採択と普及」を主たる目的とし、1994年7月20日に設立されました。
「エントリーレベル基準」「インストラクターレベル基準」「スーパーバイザーレベル基準」「インストラクタートレーナー基準」を採択し、その採択基準の普及に努めています。「Cカード」とはダイビング認定証のことで、英語で Certification-Card の事を言い、一般的にはCertification の頭文字の「C」をとって「Cカード」と称しています。
Cカード協議会が採択している最低指導基準は、実質的な世界標準となっているアメリカRSTC(*1)基準に基づいて作成されたものであり、当協議会加盟社において指導基準を採択して発行されるCカードは、世界各地域で広く認知されています。また、当協議会は同様な指導基準を採択している世界各地域の組織と連携して「WRSTC(*2)」を構成している重要なメンバーの一つです。
「安全で楽しいダイビング普及」のために、業界内の他の組織との間で積極的な情報交換を行っており、必要に応じて「ダイバーの方々」、「業界内の他組織」、「行政機関」、「他の海域利用組織」等に対して意見表明や提言などを行っています。
*1 「RSTC」=「Recreational Scuba Training Council」の略
*2 「WRSTC」=「World Recreational Scuba Training Council」の略
CMAS(クマス・シーマス)本部へのリンク
World Underwater Federation – Quality in diving
CMAS TCの焦点は、安全なダイビング、教育基準、品質管理、教材、CMASトレーニングの開始に関するガイドラインをCMAS連盟に提供することです。これは、スキューバダイビングのすべての面で世界クラスの基準を推進し、加盟連盟とダイビングプロバイダーがそれらを確実に遵守することによって達成されます。
フランスではCMAS(クマス・シーマス)インストラクターは国家資格とされています。